元航空自衛官のミリタリー日記(自称!広報運動員☆彡)

自衛隊ネタと日常をブログにしています。

特別儀じょうを行う第302保安中警務中隊!

昨日は10月1日、自衛隊記念日でした。昨日の記事で初めて知りました。

自衛記念日では特別な儀式なども行われたと言います。

 

関係者の皆さま、お疲れさまでした。

 

今日は特別儀じょうを行っているという第302保安警務中隊についての記事です。

 

いつも自衛隊の記事になり、読者さまも戸惑っているのではないかと心配もしていますが、今日はいつもと違って儀じょうと言うものに敬意を払うつもりで少し真面目目にブログにしたいと思っています。

 

何だか今日は固い内容になりそうだなあと思われるかもしれませんが、分かりやすい解説には変わりはありません。

 

今日も最後までご覧ください。(^^)/

 

第302保安警務中隊とは、日本で唯一、特別儀じょうを行うことを許された部隊の事です。

 

我が国に公式に訪問する國公賓などを出迎え賓客に対して最大限の敬意を表す隊員たちです。とても誇らしいですね。

 

何といっても日本の代表ですから。

 

ここで儀じょう隊についての疑問です。

 

儀じょうって何?

 

警務隊本部で勤務する松岡2等空佐の解説をここで紹介します。

 

「儀じょうの基本は相手の安全を保障し、歓迎すること」

 

だそうです。

 

え、これだけ?

 

そんな声も聞こえてくるかもしれませんが分かりやすい解説を心がけています。

 

自衛隊初の儀じょうは岸信介首相に対して(第56・57代内閣総理大臣)行われました。

 

他にも賓客に敬意を表すとともに警護をすることが主な任務のようです。

 

特別儀じょう隊は、1957年9月に任務が付与され、以来60年間で3000回以上の特別儀じょうを行ってきました。

 

松岡2等空佐はこうもお話されています。

 

「日本の儀じょう隊は、シンプルながら正確で、隊員の意識と集中力が高いと来日された外国高官からも評価をいただいております。」

 


新任の米インド太平洋軍司令官の東京訪問 - 栄誉礼/安倍首相・小野寺大臣表敬

 

そんな特別儀じょう隊の儀じょうの流れについて簡単な説明をさせていただきます。

 

栄誉礼の受礼者が現場に到着したとき、儀じょう隊は捧げ銃の敬礼を行い、両国国歌を演奏。

引き続き、「栄誉礼冠譜」、「祖国」を演奏します。

その次に巡閲が行われ、儀じょう隊員は不動の姿勢、音楽隊は「巡閲の譜」を演奏する。

特別儀じょうの場合は、この後もう一度、栄誉礼が行われ、一連の儀じょうは終了します。

 

テレビや動画でしか見たことがありませんが、特別儀じょう隊は素晴らしいですね。

 

見ていると誇らしい気持ちになります。

 

ここでその任務を紹介します。

 

本来の任務は保安と司法があります。

 

陸上自衛隊には防衛大臣直轄の警務隊があり、そこに属する5つの保安警務中隊およびいくつかの地区警務隊が各方面区におかれています。

 

特別儀じょうはあくまでも付加任務なのです。

 

保安業務では、道路交通の統制や警護のことです。

災害地に派遣されることもあり、部隊の道路交通統制や移動車両をオートバイや小形トラックで先導、警護するのが任務のないようです。

 

もう一つの司法警察業務とは犯罪捜査や被疑者の逮捕など、いわゆるMP(Military Police)と呼ばれる自衛隊内の警察業務があります。

 

3等陸曹以上は「警務官」と呼ばれる特別司法警察職員であり、手錠や警棒なども着用しています。

 

犯罪捜査を行う権限も与えられていて、逮捕術や鑑定技術も訓練があり、身に付ける必要があります。

 

希望者も多く全国から入隊希望者が多い部隊だと言われています。

人気があるようですね。

第302保安警務中隊の編成は中隊本部以下4個小隊、約140人からなります。

選考基準は身長や体重などが細かく決まっており、ハードルはとても高いようです。

毎年50人近くが集まり、配属されるのは10数名。

配属後は7週間の訓練を受けて合格した隊員が晴れて儀じょう隊員になれるのです。

 

ここで、特別儀じょう隊の中隊長でもある稲田3等陸佐の声です。

 

「常に国賓などの前で任務を行うのですから心身ともに健全で志操堅固であることは必要最低限の資質です。」

 

入隊後も運動や食事に気を付けないといけないと言います。

 

厳しい世界ですね。

 

花形の世界は意外に準備や訓練が地味でこつこつ型なのかなあと自衛隊の記事を書きながら思う事です。

 

自らを律することができる者しか、この世界には入れない。

 

との厳しいお話もあります。

 

100人が1つの目標を共有するため、百人一致と言う言葉を掲げているようです。

 

訓練もとても厳しいようです。

 

ひたすら、同じ動作を繰り返す地道な訓練が続くそうです。

 

オリジナルンの矯正具で1センチ単位を修正しているというからもっと驚きです。

 

もう40年以上も使われているとか‥‥

 

儀じょう隊員の皆さんへ

 

訓練本当にお疲れ様です。

 

日本の代表としての自覚をもってこれからも頑張って下さい。

 

中央音楽隊の紹介も忘れてはいけませんね。

 

特別儀じょう隊の演奏を担当するのが朝霞駐屯地に所属する中央音楽隊です。

 

全国の音楽隊から選ばれた100名ほどのエリート集団です。

 

栄誉礼者から見て左端に位置しています。

 

それなのに保安警務中隊との合同の練習は本番当日のみだそうです。

 

聞いているだけで緊張します。。

 

音楽隊演奏班長の稲積英典3等陸佐は音楽隊の心構えについて、このような事を述べられえております。

 

「重圧やあらゆる条件をはねのけ、必ず、任務を完遂するんだという強固な意志を常に保持するためにも、日々の鍛錬は欠かせません。また、体調管理も万全を期して、特別儀じょうに臨むようにしています。」

 

やっぱりメンタルが強くないと務まらないお仕事のようですね。

 

こころを鍛えたいと思っている自分がいます。

 

特別儀じょう隊は華やかなようでとても厳しい世界のようです。

国の代表としての誇りと自覚はとても大事な事のようですね。

今日は記事にしながらそんなことを思いました。

 

まとめ

 

・10月1日は自衛隊記念日だと初めて知りました。

・儀じょう隊の業務について知ることが出来て本当に勉強になりました。

・最初の儀じょうが岸信介首相に対して行われたことからも歴史を感じます。

・保安と司法の任務を知って驚きです。

・音楽隊の演奏の責任とその重圧を知ってプレッシャーやメンタルについて考える一日でした。

 

 

最後に、儀じょう隊については航空祭などのドリル演技を見ることで、知ることが出来ます。

一糸乱れぬ動作と華やかな動きには本当に感動しました。

自衛隊の活動の違う一面を見ることが出来て、新鮮な気持ちになっています。

読者さまはどのように思われましたか?

喜んでもらえると嬉しいです。

 


平成30年度自衛隊音楽まつり 防衛大学校儀仗隊 ファンシードリル

 

 

読者様の学びと新しい発見があれば今日記事にして良かったと思います。

今日の記事で国をも守るという事を考えるきっかけになれば幸いです。

 

次回作をご期待ください。

 

最後までご覧いただいて、いつもありがとうございます。