元航空自衛官のミリタリー日記(自称!広報運動員☆彡)

自衛隊ネタと日常をブログにしています。

オーバーランに備える第7航空団施設隊!!

オーバーランを言う言葉を初めて聞きました。

さっそくお勉強を開始。まとめたことをブログにしています。

 

オーバーランの歴史は、第2次世界大戦時にも導入されていたそうです。

 

子供の縄跳びをヒントにアメリカで開発されたから驚いています。

 

今回も自衛隊の記事です。

 

幸い読者さまからも高評価を頂いており、とても嬉しく思っています。

これからも勉強して自衛隊の応援ブログを続けます。

まだまだ、防衛の初心者マークですが応援よろしくお願いします。

そしていつもご購読ありがとうございます。

 

今日は航空機のオーバーランについてです。

分かりやすく、楽しいブログにまとめていますので今日も最後までご覧ください。(^^)/

 

その前にオーバーランって何?

さっそく疑問が出たので勉強しました。

航空自衛隊第7航空団施設隊の任務から紹介です。

 

着陸する航空機が何らかのトラブルで停止できない状態や着陸できないまま、滑走することにより発生することをオーバーランと呼んでいます。

 

オーバーランは非常に危険な事なのですね。

 

第7航空団施設隊では、滑走する航空機を強制的に停止させる「バリア」と呼ばれる制御装置があります。

 

とても心強いですね。航空機の事故を防ぐためにもこれからも頑張って下さい。

 

ここで、オーバーランの歴史を少し紹介です。

 

アメリカ軍は朝鮮戦争の時に横田基地で起きるオーバーランに悩まされていました。

第2次世界大戦時にはレシプロ機が主流でしたが高速で飛行が可能になったジェット機は、その速さゆえに着陸時のスピードを制御することが難しくなったのです。

 

アメリカ軍は子供縄跳びをヒントに「航空機離着陸拘束装置」を開発します。

レシプロ機時代にも艦艇に着陸するときにワイヤーを使用していました。

これは現代でもあまり変わらないと言います。

 

ここで現代のバリアの機能や性能を紹介です。

 

現代のバリアは油圧式だそうです。

 

ネットやワイヤーでの急停止は機体に大きな負担がかかり、搭乗員の命の危険もあるようです。

 

そこで、航空機の前進に合わせて引っかけられるワイヤーやネットに油圧式のブレーキをかけて徐々に速度を落とすアブソーバーが備え付けられています。

 

アブソーバーとは、滑走路に張られているネットやワイヤのことで、大きなベルトでこのアブソーバーに接続されています。

 

パイロットの命を守り、機体の損害を最小限度に抑えることを目的にしています。

 

機体を急停止させるのではなく徐々に速度を下げて安全にその動きを止めることができるのです。

 

航空自衛隊ではF-15イーグルやF-2海上攻撃機、T‐4中等練習機、E-2C早期警戒機にこのバリアを取り付けて設置して、航空機の安全な運用を行っています。

 

バリアについてとても勉強になります。

歴史もあるのですね。

航空機の安全の為にも必要な物であり、これからの活躍を期待しています。

 

ここでワイヤ式とネット式のバリアについての少し紹介です。

 

現在航空自衛隊では、「バリア」には「ワイヤ式」と「ネット式」の2つが使用されています。

これは航空機の種類によって使い分けられます。

 

F-15、F‐2、E-2C早期警戒機には機体後下部には「アレスティングフック」と呼ばれる装置があります。これは車輪のように格納、展開が可能で、通常は格納されており、必要な時のみ展開します。

 

この「アレスティングフック」を持つ航空機に使用されるのが「ワイヤ式」です。

 

では、どのようなものなのか?

 

一本のワイヤで構成され、滑走路の両脇をワイヤで結んだものです。

何らかのトラブルが起きた航空機にはこのアレスティングフックをこのワイヤに引っかけてワイヤに引っ張られる形で停止します。

 

また、機動バリアと言うのもあります。

既存のバリアのメンテナンス、不測の事態に対処など滑走路の両脇には常に機動バリアがトレーラーにアブソーバーを積載しています。

 

ネット式バリアはどのような機体に使用するのでしょうか?

勉強しました。

T‐4のような小型の機体はアレスティングフックを装備していません。

 

速度も低く戦闘機と比べて重量が軽い機体は滑走しながらある程度の制動を効かせることができるため、滑走路の一番端にある、ネット式バリアを使用します。

 

テニスコートでは両脇に2本のネットを張るが同じように滑走路の両脇に設置されたボールにネットを張り、制御できなくなった機体はこのネットに進入する形で機体の動きを止めるのです。

 

スタンションとよばれるボールに張られており、航空機の離陸が出来ない場合や着陸時にトラブルがあるとこのスタンションが立てられてネットで機体を受け止めるのです。

 

こうして第7航空団施設隊ではオーバーランを防いでいます。

 

ここで第7航空団施設隊で勤務する隊員たちの声を紹介です。

 

「私たちの任務は、基地施設の維持管理などです。基地内にある建物や設備の維持、保存、運用といった基地機能を維持し続けることです。」

 

こう語るのは第7航空団施設隊隊長の松野2等空佐です。

 

普段からのお仕事も知ることが出来る分かりやすい解説ありがとうございます。

 

F‐15やT‐4中等練習機も配備されているとか。

 

安全の為にもこれからも宜しくお願いします。

 

施設隊で小隊長を務める女性自衛隊員、酒井1等空尉もこう述べられています。

 

「みんな安心して任せられる隊員たちです。班長の指示も的確で安全面にも配慮がなされていました。」

 

滑走路では轟音も多く、普段から隊員同士のコミュニケーションを図るなど意思の疎通に力を入れているようです。

頼れる隊員たちに囲まれていてお仕事も充実しているようですね。

 

これからも頑張って下さい。

 

まとめ

 

・子供の縄跳びをヒントにオーバーランを解決方法を考えたというから驚きです。

オーバーランと言うものを今日も初めて知ることが出来ました。

・バリアの性能と歴史を知るともっと航空機の勉強をして知りたい気持ちです。

・機体の安全とパイロットの命を守る任務を知って非常に勉強になりました。

・施設隊の現場の声に任務の重要性と隊員のやりがいを感じることが出来ました。

 

 

オーバーランを起こすと大惨事になります。

そんなことが起こらないために日夜訓練に励んでいる隊員たちに感銘を受けました。

航空機事故防止のためにこれからも頑張って下さい。

心から応援しています。

 

今回は航空機の事故防止と施設隊の紹介記事でしたが、オーバーランやバリアを知ると航空機の安全な運用に興味を持つようになりました。

 

国防以外にも任務の多さに驚いています。

逆にこれらの任務の積み重ねが自衛隊の本当のお仕事なのかもしれないと感じています。

 

自衛隊の任務を知ることで隊員の活躍や自衛隊を身近に感じることが出来たのであれば今日記事にして良かったと読者さまにお伝えしたいです。

 

自衛隊の任務は今は多様化しています。

 

サイバー部隊の創設や宇宙軍の創設が世界中の軍隊で力を入れて取り組んでいるようです。

 

今後ますます進歩する科学技術に対抗するためにもまずは、興味を持つことから始めてみたいと私は思っています。

 

日夜頑張る隊員さんの努力に報いるためにも私のブログで一緒に勉強したいと思ってもらえるととても嬉しいです。

 

国のためにそして国民のために、頑張る自衛隊員の皆さまは私たちの誇りです。

 

そして 自衛隊は国の宝であり、国民の財産です。

 

私はそんなことを思っています。

 

読者様の学びと新しい発見があれば今日記事にして良かったです。

 

今日の記事が国を守るという事を考えるきっかけになれば幸いです。

 

次回作をご期待ください。

 

最後までご覧いただいて、いつもありがとうございます。