元航空自衛官のミリタリー日記(自称!広報運動員☆彡)

自衛隊ネタと日常をブログにしています。

護衛艦の艦長とは?その疑問を勉強中!

護衛艦の記事を書きながら艦長って何だろうと考えるようになり勉強しました。

護衛艦の艦長と言うと、


海上自衛隊 部隊編成【現代2019】

かわぐちかいじさんの作品、「空母いぶき」「ジパング

映画だと「亡国のイージス」「クリムゾンタイド」などを思い出します。

 

どの作品も素晴らしく特に「空母いぶき」の原作コミックは何度も読み返しています。

主人公の艦長がカッコいいです。

なんか憧れますよね。

 

まさに海の男たちです。

 

 

今日は海上自衛隊護衛艦の艦長についての記事です。

 

嬉しい事に自衛隊の記事でも読者の皆さまからの高評価をいただいており、とても嬉しいです。いつもご購読ありがとうございます。

 

まだまだ防衛の初心者マークですがもっと自衛隊について勉強をして、読者さまに良い記事を読んでいただき自衛隊の活動の応援ができればとても嬉しいです。

自衛隊の魅力は沢山あります。これからも紹介させてください。

今回の記事は艦長の話題と海上自衛隊護衛艦の話題です。

分かりやすい解説を心がけています。最後に女性艦長や女性艦隊司令も紹介しています。

今日も最後までご覧ください。(^^)/

 

その前に艦長ってどういうものなの?

 

とさっそく疑問が出てきたので、「自衛艦乗員服務規則」より抜粋です。

 

「艦長は1艦の首脳である。(中略)副長以下乗員を指揮統率し、艦務全般を統括し、忠実にその職務をまっとうしなければならない」

 

とあります。

 

少し専門的な話題が続きますが分かりやすさを心がけています。

 

要するに艦の指揮官、責任者という事ですね。

簡単に言うとそんなところです。

 

しかし、その任務と責任はとても重いです。

 

乗員の命を預かり職務に忠実でなければなりません。

 

海上警備行動などの厳しい任務もあります。

 

そのプレシャーは一般のお仕事よりも大きいものではないでしょうか?

 

艦長になるには大学を卒業後、幹部候補学校に入学、遠洋練習航海、幹部任務課程、幹部中級課程、各科長、副長などを経験して水上艦艇式課程を卒業して、艦長や艇長になれるのです。

 

一人前の艦長を育てるには30年もかかるという話もあり、優れた人材の育成はどこの組織でも困難な事なのですね。

 

ここで2等海士から艇長や艦長に昇任した2等海佐の方のお話を紹介させてください。

 

異例の大出世ですね。海上自衛隊には本当に夢とロマンが溢れています。

 

18歳の時から船に乗っているそうです。

 

大ベテランですね。

 

夢はキャッチャーボートでクジラを捕りに行くことだったと言います。

 

夢がかなってよかったですね。

 

4回も艦長を経験されているそうです。ご本人も驚いているようです。

 

艇長は一国一城の主、当時はまだ若く給料も安かったようですが、「おやじ」と年上の幹部からも呼ばれていたことに誇りを持っていたと言います。

 

そんな高木2等海佐でも7年間の地上勤務があり、バランスを取るためには地上勤務は重要と言っています。

 

しかし、艦に7年ぶりに乗った時の潮っ気が分からず感覚がなくなっていて一番つらかったともおっしゃっています。

 

7年間のブランクは長かったようですが、挫折を乗り越えての成長だと私は感じています。

 

艦が大好きだったのに嫌になったくらいとも言っていますが、苦労を知ってこそ好きな事が分かってくるのではないでしょうかと勝手に思っています。

 

「任務をやり遂げた後に海で見る朝日や夕日は本当にきれいです。

これが見られるのは他の仕事にはない魅力ですね。」

 

任務の後の大自然の魅力はどのように映るのでしょうか?

船乗りにしか分からない達成感を読者さまにも伝えたくなる。そんな気持ちです。

 

次に海上自衛隊護衛艦の編成と艦艇数を簡単に紹介させてください。

 

海上自衛隊では護衛艦と呼ばれています。これは日本だけのようです。

外国では巡洋艦駆逐艦フリゲート艦、軽空母などと呼ばれていますが自衛隊ではひとくくりに護衛艦や補給艦などと呼んでいます。

 

護衛艦の編成は4つに分かれています。

 

第1護衛群

第2護衛群

第3護衛群

第4護衛群

 

です。意外に少ないような気がします。

 

次に艦艇数です。

 

全部で約50隻の護衛艦を運用しています。

 

少ない!!

 

本音の感想です。

 

外国ではイージス艦だけでも相当数の運用実績があります。

 

たとえばアメリカでは、イージス艦は90隻

中国では20隻ほどです。

 

日本のイージス艦は8隻です。2020年の予定です。

 

非常に少ないですね。

 

これで国防は大丈夫なのかと心配になります。

 

次に護衛艦の種類を簡単に紹介です。

 

5つの種類に分かれています。

 

・DDHヘリコプター護衛艦

 

「いずも」型もあり、全部で4隻を運用しています。

 

ヘリコプターは14機も搭載できるのが「いずも」型です。

2番艦の「かが」は海上自衛隊保有する最大級の艦艇です。

 

護衛艦改修を与党で合意したため、空母化されアメリカ製のF-35Bを搭載する予定です。

 

何だか頼もしいですね。

 

今後に期待しています。

 

・ミサイル護衛艦DDG

 

空からの攻撃から守ることが主な任務です。

 

主にイージス護衛艦が多いです。

 

8隻程度の運用をしています。

 

・汎用護衛艦DD

 

対潜、対空戦である戦闘機への攻撃や対艦攻撃能力を持つ艦艇です。

 

海上の猟犬」とも呼ばれています。

 

「あさぎり」型が有名です。

 

8隻ほど運用しています。

 

・沿岸護衛艦DE

 

哨戒や南西諸島のパトロールを行っている艦艇です。

 

6隻を運用しています。

 

海上自衛隊の編成や性能を知ることで海を守るという事に興味がでてきます。

 

ここで艦長になるための水上艦艇指揮課程の紹介です。

 

約1カ月半戦闘指揮官としての知識や戦闘指揮実習の訓練を行います。

 

訓練を行っているのは全国に5か所あります。

 

横須賀、呉、佐世保舞鶴、大湊、です。

 

海上訓練指導隊です。

 

ここで基礎知識を学ぶのです。

 

「共通課程」「護衛艦課程」「機雷艇課程」などです。

 

入出港の為の操艦実習もあるので腕の見せ所だそうです。

 

教官でもあるY2等海佐は、こう述べられています。

 

指導力、判断力、実行力は必須です。艦艇長は100人を超える部下を持つ一国一城の主なのですから責任も重大です。」

 

大変心強いお言葉です。

 

海の守りはよろしくお願いします。

 

最後に女性初の女性艦長の紹介です。

 

2016年2月、当時44歳だった大谷三穂2等海佐は女性初の護衛艦の艦長になりました。

 

護衛艦は「やまぎり」です。

 

大谷2等海佐は2017年7月1日に1等海佐に昇任されています。

 

その大谷2等海佐

 

当時4歳の女の子(長女)が出港時、泣きながら「行っちゃいや!!」と言う長女に「ママは艦長になりたいの」と言って任務に就いていたというから驚きです。

 

鉄の意志ですね。。。

 

しかし、その艦長就任を誰よりも喜んでくれているのも長女だそうです。

 

夢がかなって良かったですね。娘さんもきっとお母さんのことを誇りに思っていると私は思います。

 

「やまぎり」の乗員は約220人。その海のベテランを率いる指揮官になったのです。

 

そんな大谷1等海佐

大阪府の出身だそうです。

女性1期生として防衛大学に入学。

1996年に卒業。

護衛艦の「あさぎり」の副長も経験されてます。

 

護衛艦は汎用型の「あさぎり」の2番艦になります。

 

戦闘艦の艦長が女性ですか?

 

まるで、ガンダムマクロスのようですね。

 

今後の活躍を期待しています。

 

 

2018年には女性初の艦隊司令として、護衛艦「いずも」を含む4隻の指揮官になっています。

 

東良子1等海佐です。

 

先ほど紹介した大谷1等海佐の同期です。

 

東司令は記者団に対してこう述べられています。

 

「女性という事は意識していない。護衛艦隊司令として与えられた職責をまっとうすることに集中させていただきたい。」

 

また、こうもおっしゃっています。

 

「どのような任務を与えられても遂行できるようにしていきたい。」

 

覚悟を感じました。

 

任務遂行のために頑張って下さい。

 

まとめ

 

・艦長の職責を知って身が引き締まる思いです。

・高木2等海佐こそ海の男。船乗りを感じました。

護衛艦の艦艇数や編成を勉強してもっと知りたくなった。

・外国と比較すると日本の艦艇は少なく海の守りが心配です。

・女性初の艦長と女性艦隊司令を知って女性の社会進出が進む自衛隊の姿に新しい発見と学びを覚えました。

 

最後に、護衛艦や艦艇での艦長は非常に責任が重く、一国一城の主でもあることが勉強を通じて分かってきました。

シーレーン防衛や海賊対策、海上警備行動や、南西諸島の警備など、多様な任務を知ると現在の体制では日本の防衛はむずか尉しいのではないのかと感じています。

 

もっと海上自衛隊での編成や錬成に力を入れた方がいいと思っている自分がいます。

 

しかし、私たちは身近に防衛や自衛隊の存在を考えることは少ないのではないでしょうか?

 

諸外国の脅威や少子化の傾向を考えると日本の防衛を考える必要があるのではないでしょうかと思っています。

 

日夜、頑張る隊員の皆さまの努力に報いるためにも私も読者さまと一緒にブログを通じて勉強するつもりです。

 

これからも宜しくお願いします。

 

最後にもう一言お伝えしたいことがあります。

 

日夜、頑張る自衛隊員の皆さまは私たちの誇りです。

 

そして、自衛隊は国の宝であり、国民の財産です。

 

私はそんなことを考えています。

 

読者の皆さまの学びと新しい発見があれば今日記事にして良かったと思います。

 

今日の記事が国を守るという事を考えるきっかけになれば幸いです。

 

次回作をご期待ください。

 

最後までご覧いただいて、いつもありがとうございます。