元航空自衛官のミリタリー日記(自称!広報運動員☆彡)

自衛隊ネタと日常をブログにしています。

第41教育飛行隊の任務とは?輸送機や救難機のパイロットの養成!

輸送機や救難機のパイロットを養成している部隊があると知ってさっそく勉強することにした。

 

第41教育飛行隊は初めて知ったことですが、航空自衛隊ではパイロットも養成しているのはもう常識ですよね。。

 

航空祭が懐かしいなあ・・・

 

ブルーインパルスやF-15Jイーグル戦闘機など大空を舞うように飛ぶ、飛行機に憧れの気持ちを持つのは私だけでしょうか?

 

今回は自衛隊の記事です。

 

久しぶりの記事に私の方が緊張しています。以前のようなクオリティを維持できているのか?

とても気になることですが、読者さまからの応援やお叱りの声を励みに今日も頑張ります。航空自衛隊の航空機の記事です。

 

動画を紹介しながら楽しく解説しています。

 

今日も最後までご覧ください。(^^)/

 

 

鳥取県弓ヶ浜半島に位置する航空自衛隊美保基地は西日本で唯一の輸送機を保有する輸送機部隊でもあり、第3輸送航空隊があります。

 

その隷下部隊に輸送機や救難機のパイロットを目指すための部隊、第41教育飛行隊です。

 

以前記事にした女性初の戦闘機パイロットの松島美紗さんもこの部隊でウイングマークを取得したようです。

 

www.takashi27.com

 飛行教育隊の主な任務は基本操縦練習機T‐400を使用して基本的な操縦能力や目視に頼らずに計器だけでの飛行や管制官からの指示での飛行訓練があります。

 


編隊飛行、機動飛行にファンブレイク!! T-400がカッコイイ。美保基地航空祭2019 航空自衛隊

ここでの訓練を終えると2つの資格が得られるようです。

 

1つは国土交通省事業用操縦士資格

 

2つ目が防衛省が発行する計器飛行証明です。

 

この2つの資格を保有することで航空自衛隊パイロットの証であるウイングマークを取得できるのです。

 

ここでの訓練期間はおよそ1年間ととても長い。

 

この教育目標について飛行隊長でもある小倉2等空佐はこう述べられてます。

 

「あくまで将来、実動部隊で活躍できる操縦士を育てること」

 

とても高い目標でもあり厳しいものですね。

こういう所に自衛隊だよな~と思ってしまいますがすべては国防のためですから。

そこは自衛隊です。厳しい中にも思いやりのある教育や部隊であってほしいものです。

 

 

学生たちは皆、T-7初等練習機で初級操縦課程を修了して、未来の輸送機や救難機のパイロットを目指して訓練に励んでいます。

 


航空自衛隊のT-7練習機はジェットだ

 

ここでの教育は大きく分けて3つに分かれています。

 

・座学

・シュミレーター訓練

・T‐400による飛行訓練

 

です。

 

基本と応用の繰り返しで成長しているようですね。

訓練頑張って下さい。心から応援しています。

 

美保基地周辺は日本海独自の荒れた天気。

計画変更もよくあるようですが臨機応変に対応してほしいものです。

 

訓練の成果は必ず任務に役立つものだと私は思っています。

 

ここでパイロットへのコースを簡単に説明します。

 

まず、山口県防府北基地で第12飛行教育隊でT‐7初等練習機による訓練を約6カ月間受けます。

ここで基本的な操縦技術などを学ぶのです。

 

課程を修了後に本人の希望や適性に合わせて戦闘機や輸送機・救難機のパイロット養成コースに行くのです。

 

また、一部の学生はアメリカ合衆国での訓練があります。

 

航空自衛隊パイロットになるためには高校卒業時に航空学生として入隊することがあります。

 

また、大学卒業生は防衛大学校か一般大学を卒業後、幹部候補学校を卒業して飛行準備過程に入ることでパイロットへの道が見えてきます。

 

戦闘機のパイロットを目指す人は福岡県芦屋基地静岡県浜松基地で訓練を受けます。

輸送機や救難機は鳥取県美保基地での訓練です。

 

どちらも厳しい訓練だと思いますが夢を掴むためにも努力を忘れないでほしいです。

 

鳥取県美保基地で学生たちに指導をしている小倉2等空佐はこのような事もおっしゃっています。

 

「執念のない組織は任務達成に至ることはないでしょう。また改善なき組織は現状能力の維持すらできない。」

 

そして最後にこうお話されています。

 

「ひとり一人の力を組織のために結束することを信条としています。」

 

とても頼もしいお言葉であり立派なお考えですね。

 

自衛隊パイロットに教えている責任者の言葉はとても重いと私は感じています。

 

次に座学についてお話します。

何だか眠くなるようなお話ですが、そんなことはありません。

地上での勤務や準備はパイロットにとって最も重要な事のようです。

事前の準備が何よりも大事な世界のようなので勉強は忘れてはいけないようですね。

 

ここでは、簡素な解説になっています。続きをお楽しみください。

 

簡単に言いますと機体の構造を覚える事と操縦方法や気象や法律など操縦に必要な知識を身に付けるとあります。

 

また、飛行中の管制官との会話は基本的には英語だそうです。。

語学も優れていなければいけないようですね。

本当にお疲れ様です。とエールを送りたいです。

 

教官の安樂3等空佐もこうお話されています。

 

「ここで付与されたウイングマークの先には国防に携わるという任務があります。

学生にはそれを認識してもらうよう、時には厳しく、メリハリのある教育を心がけています。」

 

国防に携わることはとても責任が重い仕事です。厳しい教えだけでなくやさしさもあるようで安心しました。

 

次にシュミレーターでの訓練についてです。

 

だれでも練習ならうまくできそうですが実際には学生たちは教えたことの半分もできないようです。

 

飛行機の操縦は大変なのですね。

改めてそう思います。

 

学生一人にかけるフライト訓練の時間は約1時間半ほど。

 

この生活が約1年間‥‥

 

とても長いような気がしますがすべては安全と国防のためですと言い聞かせて頑張ってほしいです。

 

飛行機を使った訓練で有名なのはタッチ・アンド・ゴウです。

離着陸を繰り返す訓練です。

私も航空祭で見たことはありますが迫力満点です。

でも訓練生にとっては大変なんだろうなあと思います。

 


T-400 タッチアンドゴー

 

そしてウイングマーク取得へ

 

美保基地体育館で4月に行われるウイングマーク授与式です。

第41飛行教育隊の全隊員が見守る中授与式に臨みます。

 


航空自衛隊美保基地 美保基地パイロット候補生に密着(2019.7.3放送)

 

授与式の臨んだ女性自衛官、廣野3等空尉はこのような熱いメッセージを残しています。

 

「熱意ある指導で導いてくださった教官、お互いに切磋琢磨した同期生たち、

これまで訓練を支援してくださった隊員の方々、そして私の意志を尊重し

応援してくれた家族、みんなの支えがあってこその

ウイングマークだと思っています。」

 

とても頼もしくウイングマークに夢と希望を感じます。

国防のためにそしてご自身の夢のためにこれからも頑張って下さい。応援しています。

 

未来の輸送機や救難機のパイロットについてどのような事を思われましたか?

 

いろいろな思いがあると思いますがその夢を応援したいです。

まとめ

 

・第41飛行教育隊は輸送機や救難機のパイロットを養成するところだと初めて知りました。今後の活躍を期待してい

ます。夢を掴んでほしいです。

・小倉2等空佐の教育方針に頭が下がる思いです。とても感銘を受けました。

事業用操縦士と計器飛行証明の二つの資格が必要だと初めて知りました。

・1年間の訓練はとても長くて険しい道のりだと思うけど学生には乗り越えてほしい。

・女性自衛官、廣野3等空尉のウイングマーク授与式の言葉がこころに残ります。

 夢に向かってガンバ!!応援しています。

 

今は女性もパイロットになっている時代に非常に驚いています。

これからは航空自衛隊でも少子化の影響や航空機産業の発展と共にパイロットの確保が難しくなるようです。

 

未来の国防のためにそして夢を掴むためにも自衛隊パイロットを目指してほしいと心から願っています。

 

最後に私の考えを聞いてください。

 

外国では徴兵制度はどこでもあり、任意でも義務化でも一定年齢を迎えると皆、軍事について学ぶのです。

 

日本だけが学びが少ない事でこれからのグローバル社会に対応できるのでしょうか?

 

私の考えです。

 

外国からの脅威があってもなくても憲法に何と書いてあったとしてもアメリカ合衆国との同盟があっても最後に自分たちを守るのは自衛隊の皆さまと私たちひとりひとりの心がけひとつです。

 

そうすることで国防や自衛隊で頑張る人たちの努力が報われるのではないでしょうか?

 

自衛隊は国の宝であり、国民の財産です。

 

私はそんなことを思っています。これからも国防についての疑問をブログにしますのでよろしければご覧ください。

 

読者さまの学びと新しい発見があれば今日記事にして良かったと思います。

 

今日の記事が国を守るという事を考えるきっかけになれば幸いです。

 

次回作をご期待ください。

 

最後までご覧いただいて、いつもありがとうございます。